西湖岩

西湖(「十二ヶ岳」も「鷲巣岩」もいう)のフリークライミング情報

English Version

場所

富士5湖の西湖を臨む「十二ヶ岳」の南斜面に位置します。
岩質は大幅にいいが、固体でないところもあります。
ナチプロは不要ですが、レベッカトパズマーニーを登れば便利かもしれません。
左岸スラブおよび中央スラブのルートは、「謎のケーブル」で終了します:見てびっくりする残置道具です!
しばらくの間、このトポはオンラインにありました。それに使用されているルート名をここで流用して、ない場合は、ヒッチコックのテーマを守って、勝手に決めて付けました。正しいルート名をご存知の場合、是非ご連絡ください。

シーズン

南向きで、日当たりもいいため、シーズンは秋から春までです。ただし、真冬の季節に、大雪が降る場合もあります。

アクセス

  1. 富士市から、国道139号を辿り、朝霧高原を通ります。
  2. 左折で、国道21号に乗り、西湖の北岸に沿って進みます。
  3. 約2kmを進んだところ、湖が一旦狭くなって、また広くなります。左に、「Hotel She Who」があります。
  4. もう少し進んだら、道路が木に囲まれ、右にキャンプ場が見当たります。左側に、3本の道路が平行に山へ向かいます。どれでも駐車場に着きますが、真ん中がベスト(犬と一緒に入れるレストランの向かい側)。(1つ目の左折は比較的に大きい茶色の建物の直前で、3つ目に、「Cafe Mallow」の看板があります。)
  5. 左折してから約150m先に、アスファルトが砂利になり、右手に細い橋があり、左手に比較的に新築の別荘があります。ここでいったん左折しすぐに右にある広場に入って駐車します。(国21号から1つ目の左折は右へカーブして広場に至ります。3つ目の左折は橋の向こう側至ります。)
  6. ここにいるはずです。

アプローチ

  1. 駐車場から、(東へ)橋を渡って、砂利道を辿るボロボロ別荘などの間に。
  2. 道は、数回カーブし、狭くなります。
  3. しばらくしたら、道は再び広くなり(もともと、ダムの工事用道路だったらしい)、ダムとダムとの間を通ります。
  4. 1つ目のダムは左にあり、割と小さい。2つ目のダムも左手にあり、割とでかい。3つ目のダムは、中型で、右手にあり、ここで工事用道路から離れ、ダムの左肩を超える狭い道に移ります。この道は、フィックス・ロープだらけで、間違いにくいです。
  5. この道を辿る、岩場へ(緑の森と左スラブの間につきます)。駐車場から、20分ぐらいがかかります。

トポ

凡例:
x = ハンガーボルト
? = リングボルトまたはRCCボルト
p = ハーケン
西湖地図とトポ

ルートの詳しい説明

エリアやルートは左からの順で説明します。最初に説明するエリアは、アプローチが岩場につくところより左にあります。

緑の森

2019年に、数本の木が風に倒されたため、エリア名がもう合わない。
引き裂かれたカーテン 20m 5.11b
最も左にあるボルトラインです。
目立つ四角いハングへ直進し、ダイレクトで超え(核心)、そして斜め右へ進みます。最後はダイアルMを回せと一緒、終了点へ。

ダイアルMを回せ 18m 5.11a
2つのハングを登るラインです。面白い顔をしていますが、内容はなかなか…
2つのハングを超え(2つ目が核心)、楽なスラブを登る、終了点へ。

ヒッチコック 15m 5.10b
面白いフェース・クライミングだが、下部がちょっと汚い。
どうしても避けたい、腐っている切り株を通して、スラブからフェースに移ります。フェースの部分は、いいホールドはありますが、ラインが一旦左に迂回するところは難しい。

ハリーの災難 18m 5.10d
ハングに挟まれているスラブを中心に登ります。見た目よりも、かなり難しい。
ヒッチコックとほぼ同じ出だしから、汚いクラックを途中まで登り、右へスラブに移ります。指強いムーヴでスラブの上部へ進み、最後は簡単なスラブを登る終了点へ。

ダウンヒル 19m 5.10c
もっともかぶっているところに挟まれているブロックを倒して左へ逃げるラインです。恐ろしく見えますが、見た目よりも登りやすい。
ルーフの最も出っ張っているところから、アンダー気味なムーヴでブロックに乗って、クラック状の割目を左へたどります。上部は、一歩右してから、直進します、終了点へ。

闘争迷路 19m 5.10b
7m右のフェースのハンガーボルトのラインです。いいルートです。
出だしのハングをテクニカルなムーヴで倒し、スラブを登る傾斜が急に立つところまで。腕強いムーヴで(木にある)終了点へ進みます。

バルカン超特急 43m 5.10b
闘争迷路のすぐ右にあるリングボルトのラインです。一旦森の中に消えますが、ハッピーエンドで終了します。
3m右で出だしのハングを同じく、テクニカルなムーヴで倒し、スラブを登る、小さいコーナーへ。コーナーを左へ出て、そのままスラブを登る、2つ目の古い終了点へ。ここでビレイまたはロワーダウンする(20m)。2P目(5.9)は、ビレイの奥のスラブを登る、スラブの最上部へ。出だしは汚いが、そのあとは面白い。

右に行くと汚いガレーがあり(上部は、でかいコーナーになる)、もうちょっとしたら、広いスラブがあります。「左岸スラブ」です。

北北西に進路をとれ 40m 5.10a
左のボルトラダーです。長くて、だんだん面白くなります。
下降用アンカーの下にあるボルトへ上り、簡単なスラブを斜め左へたどります。木のあるテラスの上から、ボルトラダー(ハンガー型とRCC両方あり)を辿り、謎のケーブルへ。上部は、ルートファインディングが難しいが、ボルトがいつも近くにあります。
懸垂下降で降ります。ロープ2本あれば楽になります。

次の3本は、10m程度にある共通下降用アンカーを経てから分別します。上部、木の影あたりで、ちょっとこけています。3本共に、もうちょっとで「ランアウト」と言えます。

泥棒成金 30m 5.9
アンカーから左へ行くラインで、いいルートです。
アンカーから3mぐらい左へトラバースし、直上する、テラスへ。

疑惑の影 30m 5.9
中央のラインも快適でいいです。
アンカーから、直上する、テラスへ。注:4本目のハンガーが抜けています(が、5本目が2本となっています)。

サイコ 30m 5.9
右のラインも面白いです。
アンカーから一歩右へし、直上します。最後はななめ左、テラスへ。

次が「中央スラブ」です。

ジャネット・リー 20m 5.9
このスラブの最も左にあるラインで、最もいいルートです。
スラブの下部を斜め左へ登る、ほぼカンテへ。一旦右へ戻り、招いている3本のハンガーボルトのラインを辿る、簡単な上部スラブへ。適当なラインで、 謎のケーブルへ進みます。

山羊座の下に 14m 5.8
ジャネット・リーのすぐ右のライン。クライミング道具博物館の感じがする。
最初はジャネット・リーと同じようにトラバースするが、途中で小さいハングを左から超え、一旦右へ戻り、浅いコーナーへ直進。コーナーを登り、簡単なスラブに入り、ケーブルへ。
クライミングは、見た目より面白いが、あのハーケンなどはどうかな。

アンソニー・パーキンズ 20m 5.10a
山羊座の下にの4m右にあるスラブ。
1本目のクリップはハーケンで、そのあとはハンガーボルトです。ハーケンをクリップし、フェースの部分に一本目のボルトをクリップし、レイバック気味のムーヴでスラブに入り込みます。スラブの最初の部分は意外とホローな感じがしますが、上がると楽になります。ラインはほぼダイレクト、謎のケーブルへ。

マガフィン 18m 5.10a
アンソニー・パーキンズの右にあるボルトラインです。似ています。
フェースの部分にとりつき、レイバック気味のムーヴでスラブに入り込みます。スラブはダイレクトに登る、謎のケーブルへ。

ノーマン・ベーツ 20m 5.10c
出だしが無理矢理に難しくしてあり、そのあとは快適なスラブです。
小さいが、目立つ四角いハングを直下から超え、快適なスラブを登る、ケーブルへ。
出だしのハングを避けたら、5.9。

次の3本は、最後のスラブは簡単が、ランアウトします。気を付けて登ってください。

レベッカ 15m 5.8
右にある目立つコーナー(トパズ)の左カンテにあるグルーヴ気味のクラックとその上のスラブです。
右からクラックに入って、直上します、木へ。クラックに、リングボルトもハーケンもあり、足りない場合、ナチプロも取れます。

トパズ 15m 5.8
ハングへ至るコーナーラインです。
コーナーを登り、ハングを左へ超え、簡単なスラブを登る、木へ。
コーナーそのものに、ボルトなどがないため、マーニーのボルトまたはナチプロを使用します。

マーニー 15m 5.10b
コーナーのすぐ右にあるシンクラックです。
クラックをそのままダイレクトを登る、ハングへ。ハングもダイレクトで超え、スラブを登る、木へ。
このグレードだと、コーナー(トパズ)の使用は禁止です。使えば、5.10aになります。

中央スラブの右カンテを右下へ回り込んだら、ルンゼがあり(普段は、ちょっとだけ水が流れている)、その左上が「ライト・ウォール」、右上が「ピンナクル」。
ファミリー・プロット 11m 5.10a
左のハンガーボルトラインです。真冬以外と、汚くて登りにくい。
壁を登る、汚いグルーヴへ。そのまま直進するテラスへ。終了点に残置道具がない場合もあります。

知りすぎていた男 21m 5.10c
ライト・ウォールの左の長いボルトラダーで、いいルートです。
ルンゼを出て、フェースを登る、スラブへ。スラブを直上する、リング付きハンガーボルト2本の終了点へ。この上にもボルトが打ってありますが、確認していません。

間違えられた男 20m 5.10d
中央のボルトラダーで、これもいいルートです。
知りすぎていた男と平行に登る、小さいハングあたりにあるリング付きハンガーボルト2本の終了点へ。核心は、下の立っているフェースの部分だが、全体的に細かくて面白い。

知りすぎていた男の右に、2本の古い人工ルートがありますが、岩が汚いし、ボルト(リングとRCCのみ)がかなり錆びています。
ライト・ウォールのすぐ右にルンゼがあり、その右にある広いスラブは「ピンナクル」と呼ばれています。
ボルトは数多く打ってありますが、「ライン」といわれるのは1本だけです。

39夜 45m 5.8
ピンナクルの中央ラインです。
ライト・ウォールの向かい側のスラブを2ピッチで登るルート。さらにピッチに切り分けることが簡単にできます。
トップアウトしたい場合、簡単だけど脆いピッチを追加すればできます。
懸垂下降がおすすめ。(歩くのは大変!)